※画像をクリックすると、広報さやま4月号「さやまの昔ばなし」に遷移します昔のお話です。柏原の智光山がまだヤマ(雑木林)だったころです。奥の池あたりは、松やナラ、クヌギ、アシやカヤの生い茂った昼でも暗いところでした。ある日、たき木をとりにいった男が池のそばに大きな木がたおれているのを見つけ、ひと休みとばかり、その木に座ったところ、すこし動いたのでおどろき、木をよく見ますと、なんと大きな蛇だったのです。ほうほうのていで逃げ帰った男は、「それは九頭竜権現さまだべぇ」と、古老にいわれ、二度とヤマへはいかなくなったそうです。題字・絵・文/池原昭治氏